2011年4月4日月曜日

反射音をシミュレーションする面白い研究


反射音をリアルタイムで再現する研究の動画がありました。
FDTD法を使って事前にインパルス応答のシミュレーションをして反射音の特徴を計算しておいて、実際にリアルタイムで反射音を再現する際はその特徴データを使うような感じっぽいです。



動画に出てくるシーンで使用しているPCのスペックは、このPDFによれば
Performance was measured on a 2.8 GHz Quad-core Intel Xeon
processor, with 2.5 GB RAM.
だそうで、スパコン使ってプリレンダした、とか、未知の専用デバイス使った、というような事では無いみたいです。(それでも自分の環境と比べると とんでもない高スペックですが) 
また、
Our system is easily extensible to customized
HRTFs and supports them with little additional run-time cost.
などと書いてあり、すごく魅力的で光り輝いて見えます。

事前に行われているはずの計算の方がどの程度のものなのかがよくわからないのですが、恐らく利用されてると思われるこの研究では
Sound simulation on a Cathedral. The dimensions of this scene are 35m x 15m x 26m and it contains 11.9 million simulation cells. We are able to perform numerical sound simulation on this complex scene on a desktop computer and pre-compute a 2 second long impulse response in 15 hours, taking 1.5GB of memory.
とのことで、35m x 15m x 26mのシーンで2秒のインパルス応答を計算するのに1.5GBメモリ使って15時間かかっているようです。
これを複数の点で計算するわけで、こちらの方はマネして試してみるのも難しそうです。

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